よくある質問
当院へお寄せいただいたご質問の中から、よくある質問を掲載しています。
当院へお寄せいただいたご質問の中から、よくある質問を掲載しています。
心配される方も多いかと思います。
医師には守秘義務といって患者の秘密を守る義務があり、プライバシーは保護されます。
ただ、未成年者の妊娠といったような問題については、ご本人に納得してもらった上で、親御さんや相手の男性の方とお話する場合もあります。
月経予定日から1週間以上遅れたら可能になります。
市販の妊娠検査薬で陽性が出たら、必ず医師の確認を受けるようにしてください。陰性でも不安なら迷わず受診しましょう。
妊娠3ヶ月までです。
3ヶ月後半からは、出血が多くなったり回復が遅れたりする危険性があります。
最終月経(一番最後にあった生理)の最初の日から28日を妊娠1ヶ月と数えます。
検査薬で調べるときには、すでに妊娠5週目(2ヶ月半)ということになります。
母体保護法では妊娠21週まで手術が可能ですが、中期手術となり手術の方法が違います。身体への負担も大きくなり、入院も必要になってきます。
費用も高くなります。また、12週以降は役所への死産届・火葬が必要です。
早めのご相談が必要です。
身体への負担や状態からみて、妊娠7週ころが最適でしょう。
早すぎても赤ちゃんが小さすぎて手術がうまくいかないことがあります。
通常、手術は10分程度で終わり、その後数時間休んでいただいて、半日以内に帰宅できます。
STDとは、Sexually Transmitted Disease の略で、性行為によって感染する病気のことをいいます。STI(Sexually transmitted infections)ともいいます。
つまり、性感染症のことです。肝炎ウィルス、梅毒、淋病、クラミジア感染症、性器ヘルペス、尖圭コンジローム、カンジタ膣炎、トリコモナス膣炎、エイズなどいろいろな種類の病気があります。
STDは免疫ができないので、何度も感染する可能性があります。
また、STDの病状は一時的なものだけではありません。感染により失明や不妊症、またエイズ(HIV)にも感染しやすくなります。
ほとんどのSTDは治すことができます。
心配があるときは、1日のばしにせず、早めに検査を受けるようにしてください。
プライバシーは保護されますので、恥ずかしがらずにきちんと治療を受けましょう。
また、早期発見のために、定期的な検査を行うこともおすすめいたします。
主なSTDは以下のとおりです。
・ 肝炎ウィルス
肝炎ウィルスをもっている人との性行為で、急性肝炎や慢性肝炎になる場合があります。
・ 梅毒
全身に淡紅色の斑ができ、感染部にしこりができたり、潰瘍化したりします。放置すると、脳や血管などがおかされます。
・ クラミジア
女性のクラミジア感染症は無症状の場合が多く、男性の場合は排尿のとき痛みを感じることがあります。女性の場合、不妊症などの原因となる場合があります。
・ 淋病
男性は排尿痛、尿道から膿などが出ます。女性は子宮頸管炎、子宮内膜炎などをひき起こします。また、結膜炎、咽頭炎を起こす場合もあります。
・ エイズ(HIV)
免疫力が低下し、カリニ肺炎、カポシ肉腫など、普通の免疫力をもっていればかからない病気にかかります。
・ 性器ヘルペス
性器に痛みをともなう水泡や、浅い潰瘍ができます。また、再発しやすくなります。
・ 尖圭コンジローム
外性器に乳頭状のイボが増えます。また自覚症状が少ないことがあります。
正しくコンドームを使いましょう。
コンドームはSTD(性感染症)の全てを予防することはできませんが、病原体を含む分泌物の粘膜への侵入を防ぐことから、感染の危険性を減らす効果があります。
無防備な性行為で感染する可能性が高いことを認識し、性行為の最初から最後まで装着するなどの注意書きに従って使いましょう。
また、不特定多数の人と関係をもつことも感染する可能性が高くなります。
STD(性感染症)は、性行為によって感染する病気ですから、相手にも病気がないかどうか調べてもらう方が良いでしょう。
せっかく治っても、相手からまた感染すれば意味がありません。
お互いのためにも、2人で一緒に適切な治療を受けるようにしてください。
出産予定日が近づくと「お産の準備が順調に進んでいますよ」というサインを感じるようになります。
ただし、これらの症状にも個人差がありますし、すぐに入院ということではありませんので、あせらず落ち着いて入院準備の確認をしましょう。
・赤ちゃんが下がる
赤ちゃんが下に降りてくるので胃のあたりがすっきりし、食欲がわいてきます。見た目にも下腹のほうがつき出た洋梨のような体型になってきます。
・胎動が少なくなったように感じる
骨盤の中に赤ちゃんの頭が下がり安定し、子宮の収縮が強くなると、これまでより胎動が少なくなったように感じることがあります。ただ、まったく動かないことはないですから、10カウントをおこな、異変を感じたら連絡しましょう。
・粘り気のあるおりものが増える
粘り気のあるおりものが増えてきます。粘液に赤や茶褐色の血液が混じるようになると、子宮口が開き始めた可能性があります。
・おなかが張る
不規則ですが、おなかが張る回数が増えたり、痛みを感じるようになります。間隔が不規則なら、まだ本格的な陣痛ではありませんので、本番に向けてリラックスの練習をしておきましょう。
・トイレの回数が増える
赤ちゃんが下がってきたことにより、膀胱や直腸が押され、尿意や便意を頻繁に感じます。大きいおなかで何度もトイレに通うのは面倒ですが、がまんをしないようにしましょう。
・足のつけ根が痛む
骨盤に入った赤ちゃんの頭の圧迫のため、恥骨やももの付け根が痛んだり、足がつったりします。
トイレでいきむと赤ちゃんが生まれてしまうのでは、と不安に思う人もいるようです。
でも実際には、赤ちゃんはそんなに簡単に生まれてくるものではありません。
子宮口全開で今にも生まれそう、という人なら話は別ですが、陣痛もまだ始まらず、妊娠経過に異常のない人なら、トイレでいきんだくらいでは生まれません。
便秘はひどいと痔につながりやすいので、繊維の多い食事をとり、適度に体を動かして、便秘を解消する努力をしてみましょう。
多くの場合、陣痛が規則的になって、その後に「おしるし」と呼ばれる少量の血性のおりものを見るという経過をとります。
おしるしとは、子宮収縮によって赤ちゃんを包む卵膜が、子宮壁からはがれかかったために起こります。
かなり個人差があり、なかには全くおしるしなしで出産になる人もいます。
おしるしがあったときは、清潔な整理用ナプキンを当てておきます。
おしるしがあったからといって、即入院ということではありません。
おしるしは、ある程度のおなかの張りや、子宮収縮によって子宮口が開いたときにあらわれるものです。
また、おしるしは誰にでもあるものではありません。
陣痛がまったくないのに出血している場合、月経のような出血が続く場合、量が増えてきたり、下腹部痛をともなうような場合は、異常が起こっている可能性があります。
すぐに産院に連絡して、診察を受けてください。
陣痛は最初あまり痛みもなく、ただのおなかの張りと区別しにくいものです。
このように本格的な陣痛になる前の不規則な収縮を前駆陣痛といいます。
間隔が10分間隔になってきたら、いよいよ本当の陣痛です。産院に連絡し、入院の準備をしましょう。
破水とは、赤ちゃんを包む卵膜が破れて羊水が体の外に流れ出すことをいいます。
前駆陣痛で子宮口が開いてきたために少量の破水が起こったり、陣痛もなく、子宮口が開く前に破水が起こることがあり、これを前期破水といいます。
破水すると、赤ちゃんを包む卵膜が破れるので、膣から子宮内に細菌が入り、感染を起こすのが一番心配です。
入浴はせずに、すぐに産院に連絡して入院します。
破水は、生ぬるい感触で、においも少しあるので、おりものや尿との区別はつきやすいと思います。
しかし、少量の場合はわかりにくい場合もあるかと思います。
「破水かな?」と思ったら、清潔な生理用ナプキンをあて、しばらく安静にします。
破水の場合動くとそのたびに流れ出ることが多いので、それでも少しずつ出てくるようであれば破水でしょう。
迷ったら受診してください。
もし前駆陣痛が始まったとわかったら、入浴・シャワー・シャンプーなどをすませておきましょう。
お化粧・マニキュア・指輪などの装飾品はとっておきます。
コンタクトレンズも原則として外しておきましょう。
また、体力を養うためにも、消化の良い軽い食事をとっておきましょう。
予定日ぴったりに生まれることはむしろ少ないものですが、予定日を二週間以上も過ぎると胎盤の働きが弱ってくることがあります。
要注意の予定日超過かどうかが、医師の一番注意していることです。
胎盤機能検査や羊水の検査、胎児心音の検査、子宮口の状態などから、もっとも適切な分娩の時期を判断します。
いざというときにあわてないように準備しておきましょう。
●陣痛がきた!
・不規則な場合は、陣痛が規則的になるのを待ちます。この間に、シャワーなどをすませておきます。
・10分間隔の規則的な陣痛になったら、産院に連絡、入院。
●破水した!
・入浴は絶対にせずに、バスタオルや清潔なナプキンをあてておく。すぐに産院に連絡、入院。
●出血した!
・少量の場合、近いうちにお産が始まるサイン”おしるし”ですので、陣痛が規則的になるのを待ちます。
・あきらかに多量の出血、止まらない、増え続ける、等の場合は異常が考えられます。すぐに産院に連絡、入院。
● 発熱した!
・何らかの異常がある可能性があります。すぐに産院に連絡、入院。
●激痛がある!
・何らかの異常がある可能性があります。すぐに産院に連絡、入院。
膀胱に尿がたまっている状態だと、陣痛が弱まったり、赤ちゃんの頭が下がりづらくなったりしてしまいます。
陣痛が強まると自分でトイレまで歩けなくなります。
また、陣痛の痛みで感覚が麻痺し尿意を感じなくなったり、自分で尿が出せなくなることもあります。
その時は スタッフが様子を見ながら導尿をします。
赤ちゃんが産道の途中まで降りてきているのに、お産の進行に時間がかかると、赤ちゃんの酸素不足を起こす原因となり、あまり時間をかけられない状態になります。
このような場合に、強い酸素不足になる前に娩出させる方法として、鉗子(かんし)分娩や吸引分娩が行われます。
鉗子分娩は、金属製の鉗子で赤ちゃんの頭をはさんで引き出す方法です。
吸引分娩は、金属やシリコンでできたカップを赤ちゃんの頭に吸いつけて引き出す方法です。
もちろん赤ちゃんの頭の形や障害等の心配はありません。
の緊急事態になったときには、急に帝王切開になる場合もあります。帝王切開はふつう、全身麻酔ではないので産声も聞けます。
●産道を通過できないような場合
・児頭骨盤不適合の場合(赤ちゃんの頭が骨盤よりも大きくて通れない場合)
・前置胎盤の場合(胎盤の位置により経膣分娩も可能)
・高年初産婦で産道がかたい場合
・さかごや多胎の場合(必ずしも帝王切開とは限らないが確率は高い)
●胎児の酸素不足の場合
分娩に時間をかけられず、経膣分娩のためにはまだ時間がかかると予測される場合
●母体側に原因がある場合
長い分娩時間に耐えられないと思われる場合(重症の妊娠中毒症や心臓病など)
赤ちゃんが誕生し、胎盤などが娩出される後産がすむと、お産はほぼ終わりです。
場合にもよりますが、多少時間がずれても分娩台にいる間に赤ちゃんと対面できるでしょう。
立会い出産なら、家族も誕生直後の赤ちゃんに対面できるでしょうし、待合室で待機していた場合には、へその緒の始末や新生児チェックを受けたあとで、対面できるでしょう。
その後、赤ちゃんは新生児室のベッドに落ち着きます。
大きな声を出していけないということはありません。
痛いときには「痛い」と言ってもかまわないのです。
ただ、大切なことは自分自身を見失わないことです。冷静さを失いパニック状態にならないためにも、呼吸法やリラックス法を学び、大声を出しそうになったら大きく息を吸ってできるだけ長くゆっくり吐くのです。
呼吸法といっても、難しく考える必要はありません。
一度、お産を経験した産婦さんは子宮口が開きやすく、一般的に分娩所要時間が初産より短くすむのです。
そのため、産婦さんも楽に感じる場合が多いのです。
ただし、お産は毎回条件が違います。産道はやわらかく開いても、赤ちゃんの頭の入り方や回旋のしかたに不都合があるとお産が長引くこともあります。
なお、前回のお産がスピード出産だった人は、くれぐれも早めに入院しましょう。
子宮筋腫とは、子宮にできた良性の腫瘍で、筋肉組織の一部が異常増殖して、こぶのようにしこりとなったものです。
一般的に筋腫があると、流産する率は高くなりますが、現在妊娠が正常に進行しているのであれば特に心配ありません。
ただ、筋腫の位置や大きさによっては、注意が必要です。
35才以上の初めてのお産を高年初産といいます。
高年初産の場合は、妊娠中毒症や早産などが心配されます。
お産のときは、微弱陣痛、軟産道強靭(子宮口の開きや会陰の伸びが悪い)などで長引くことがありますが、これらは個人差が大きく、すべての高年初産の人がそうとは限りません。大切なことは、産後の回復です。
栄養、休養を十分にとってお産にそなえ、環境を整えておきましょう。
妊娠したかどうかは、できるだけ早く確認したいものです。妊娠の兆候を早くキャッチして、速やかに産婦人科の診察を受けることが、すこやかな妊娠・出産へとつながります。
自分でわかる妊娠の兆候は主に次のようなものがあります。
・月経が止まる
月経周期が正確な人は1週間遅れたら妊娠と考えられます。妊娠していても、予定月経のころに少量出血することがあります。
・ つわりが始まる
早い人だと月経が少し遅れたころから、つわりの症状があわられます。吐き気が主ですが、食べ物の好みが変わったり、匂いが気になったりすることもあります。
・ 基礎体温の変化
妊娠すると月経予定日になっても基礎体温が下がらず、高温期が続きます。高温期が3週間異常続いて、月経も始まらなければ、妊娠している可能性が高いでしょう。
・ 乳房が変わる
乳首が敏感になり下着に触れて痛いように感じたり、乳房が張る、乳首やそのまわりが黒ずんできます。これは、ホルモンの変化により起こるものです。
・ 倦怠感やイライラ
体がだるくて何もする気が起きない、わけもなくイライラして精神的に不安定になった、体が熱っぽい、眠い、など。これらもホルモン環境の変化が関係しています。
・ 尿通及び便通の変化
尿が近くなる、便秘になる、など。これは、妊娠して子宮が大きくなり、膀胱や腸を圧迫するためです。
・ 妊娠検査薬の陽性反応
しかし、この時期に思わぬトラブルが発見されることもありますので、早めに産婦人科で診察を受けてください。
ママの体の変化・おなかの赤ちゃんの成長によって、妊娠期間を3つに分類しています。
・妊娠初期
0~15週 胎盤もまだ完成していないので、体も心も不安定な時期です。流産しやすい時期なので、激しい運動や無理は避けましょう。また、つわり症状もあらわれ始めます。
ゆっくりとした生活リズムとリラックスが必要です。夫も協力してあげましょう。
・妊娠中期
16~27週 胎盤も完成し、つわりも消え、精神的に安定してきます。妊娠20週ころから胎動を感じられるようになります。体調が安定してきたら、適度に体を動かすことを心がけましょう。食欲の出る時期ですが、栄養バランスのとれた食事を適量とるようにしましょう。
・妊娠後期
28週以降 おなかがせり出し、胎動も強く感じられます。この時期の異常で要注意なのが、妊娠中毒症。初産の人、高齢出産の人、多胎妊娠の人、肥満の人は特に要注意です。
入院の準備や、留守中の家のこと、産後の家事の対策などを立てておきましょう。
分娩予定日は、最後の月経開始日から数えて280日目(40週)。
おとうさんの中には、分娩予定日にぴったりに生まれると思っている方もいるようですが、予定日どおりの出産はごくわずか。予定日を起点に3週間前~2週間後が正常な分娩予定期間。ちなみに36週を過ぎると「臨月」といいます。
超音波断層装置でおなかの赤ちゃんや子宮の状況を調べるのが超音波検査。
外から見ることのできない赤ちゃんの様子を観察するのに欠かせません。超音波写真を見ると赤ちゃんの成長が実感できます。
胎児の体の動きが胎動です。
個人差はありますが、妊娠20週くらいになると、多くの方が胎動を実感し始めるようです。後期になると、おなかの外からでも胎動を感じ取ることができます。
父親としての自覚を持つためにも、夫は妻のおなかに積極的に触って、わが子の胎動を感じてみましょう。
夫婦で参加して妊娠・出産・育児について学ぶのが両親学級です。
産院や自治体などによって開かれます。土日の開催も多いので、夫も積極的に参加してみましょう。立会い出産を希望する夫は、勉強になるのでぜひ行ってみましょう。
妊娠中、太りすぎると妊娠高血圧症候群や難産などさまざまなトラブルの引き金になります。
そのため、妊娠中は体重の増加を厳しく管理されることになります。通常、出産までの体重増加は7~10kg以内に抑えるように指導されます。
「妊娠しているんだから2人分食べなさい」等というのは、医学が今ほどには発達していなかった時代に、生まれてくる赤ちゃんや妊婦さんを思って助言されていたことです。
妊娠中に飲むと赤ちゃんに異常が出るとはっきりわかっている薬はほとんど市販されていないと言ってよいでしょう。
しかし薬である以上、胎児への影響が全くないとは言い切れないので、心配なら、飲んだ薬の名前や成分を調べて、産婦人科の医師に相談してみてください。
ペットに寄生するトキソプラズマという原虫の感染を心配されているのだと思います。
しかし、赤ちゃんに異常を与えるような例はごくまれであることがわかり、それほどおそれる必要はないことがわかってきました。ペットの糞尿の始末をしたら手をよく洗う、口移しで食べ物を与えるような過剰接触を避けるなど、ごく常識的なことを守れば、わざわざ手放す必要はありません。
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる働きがあります。
そうすると、胎盤への酸素不足や栄養不足をひき起こし、赤ちゃんの発育は悪くなります。赤ちゃんのためにタバコはきっぱりやめるか、せめて本数を減らしてください。
妊娠中は絶対に予防注射はできません。
妊娠初期に風疹にかかると、目や心臓に障害を持った赤ちゃんが生まれてくるおそれがあります。
ですから、妊娠20週までは、風疹のはやっているところには近づかない、人ごみは避けるなど、自分で
風疹にかからないように細心の注意をはらってください。
お化粧もネイルカラーも、医学的には何も問題はありません。
ただし、定期健診のときはネイルカラーはとり、お化粧は控えめにしてきてください。医師は、爪の色や顔色を見て全身状態を判断することがあるからです。
中絶手術が適切に行われ、処置後に発熱などの異常もなく順調に回復できたのなら、次の妊娠への影響を心配することはありません。
過去の中絶は、やむをえない事情があってのことと思います。あまり口にしたくないかもしれませんが、医師には中絶経験と手術経過をきちんと伝えておくことが大切です。そのことによって、今後のあなたの妊娠経過に十分注意をはらうことができるのです。
医師には患者の秘密を守る義務があるので、たとえ夫であってもそれがもれる心配はありません。
妊娠週数は、28日周期の月経をベースに、最終月経の初日から2週間後に排卵が起こると仮定して、月経初日を0週0日として数えています。ですから、妊娠0週や1週は、まだ排卵前ということ。「妊娠」という言葉がついているので、勘違いしてしまう方も多いかもしれませんが、この時期はまだ妊娠が完全に成立していませんし、もちろん赤ちゃんの姿も子宮の中には認められません。
妊娠すると便秘しやすくなる傾向はあるようです。しかも、つわりのときは特に多く、便秘が治ればつわりも軽くなることがあります。便秘を治すには、冷たい牛乳や繊維の多い野菜などを食事の中で積極的にとるのが理想ですが、ひどい場合には、医師に相談して軽い下剤を処方してもら方法もあります。
この時期の赤ちゃんはまだとても小さく、必要とする栄養やカロリー量はごくわずかです。どうしても必要な栄養は、お母さんの体に蓄えられている栄養分からとっていますから、赤ちゃんがうまく育たないのではと心配する必要はありません。しかし、なかにはつわりがひどくて脱水症状や栄養障害を起こして体が衰弱する人もいます。こうした状態が長引くと赤ちゃんにも母体にも影響がありますので、医師に相談して治療を受けましょう。
シミ・ソバカスが目立ってくるのは、ホルモンの変化によるもので、妊娠すれば誰でも起こりうる正常な変化です。出産後はほとんどの人が治りますから、それほど心配することはありません。ただ日焼けするとそのまま残ってしまう心配がありますから注意してください。
性生活というのは人それぞれですから、妊娠したからといって一概に週何回までならよいということはいえません。自分自身の判断で体(子宮)に負担のかからないように気をつけて、ということなのです。
妻の体に負担がかからないように、楽な体位を工夫してください。そして、おなかを圧迫しないように、激しい動きや深い挿入は避けましょう。
妊娠中だからといって、セックスをしてはいけないわけではありません。夫婦の大切なコミュニケーションのひとつですから、お互いにいたわりあって、素敵な時間を過ごすようにしてください。ただし、清潔に注意しコンドームを装着して精液を入れないようにしましょう。
道の悪いところや、急カーブの多いところは避けましょう。同じ姿勢でいると疲れやすいので、シートを倒して横になったり、必ず1~2時間ごとに車を止めて休むようにします。妊娠中は、法律上シートベルトをしめなくてもよいことになっていますが、苦しくなければしていたほうが安全です。できれば、助手席ではなく後部座席に座り、ゆっくりと足を伸ばしていたほうが疲れません。背中にはクッションなどをあてて、楽にしていましょう。
職場に働く先輩ママが多ければ、周りの人も気をつかってくれることが多いのですが、独身や男性が多い職場では、つい遠慮してしまうことでしょう。けれど、お腹の赤ちゃんとお母さんの健康を第一に考えたら、疲れたりしてつらいときはがまんせずにトイレに立ったり、休ませてもらいましょう。
妊娠しても、テキパキと精一杯仕事をこなしている姿を見れば、周りの人たちも温かく見守ってくれると思います。お互いに気持ちよく仕事ができるような心配りも大切です。
パーマやヘアカラーの液が赤ちゃんの奇形の原因になるようなことはありません。
ただし、なかにはかぶれる人がいますから、必ず皮膚テストを受け、確認してからにしてもらってください。体調の良いときを選んで、行きつけの美容院ですいている時間にしてもらいましょう。
鉄剤は、食事だけでは毎日の鉄分を補うのが難しいと考えられる場合に内服します。
薬というより、おなかの赤ちゃんに必要な栄養と思ってみてはいかがでしょうか?
どうしても鉄剤が飲みにくいという場合は、医師に相談して鉄剤の種類を変えてもらうなどしてもらいましょう。
通常、お腹の中の赤ちゃんは頭を下にしているのに、足を下にした状態でいるのを「さかご」といい、分娩の際に問題になります。
しかし、妊娠30週くらいまでの赤ちゃんは、羊水の中に浮かんだ状態で自由に動いていますから、まだ固定されたものではありません。
ですから、少なくとも妊娠31週くらいまでは、さかごをそんなに心配する必要はありません。
大柄な人、小柄な人がいるように、大きい赤ちゃん、小さい赤ちゃんもいます。
妊娠したばかりのころは赤ちゃんの大きさに差はないのですが、妊娠22週くらいから、育ち方に個人差が出てきます。
普通は、赤ちゃんが小さいときには、2週間くらい間をおいてもう一度超音波検査をします。それで2週間分育っているようなら、小柄ながらきちんと発育している、というふうに判断できます。
赤ちゃんが小さいねと言われても、他に異常がないなら、正常範囲内での小さめ、という意味でしょう。安心してください。どうしても不安なときは、医師に相談してみるといいでしょう。
安定期」という言葉はよく使われますが、絶対安全という意味ではありません。
この時期でも早産になることがあるのです。早産とは、妊娠24週から36週までに生まれた場合をいいます。流産と違うのは、この時期に生まれてしまっても、母体の外で育つ可能性があるところです。
子宮収縮、つまりお腹の張りに注意してください。いつもより強い、回数が多い、休んでもよくならないなどの変化があったら、無理をしないで医師の診察を受けるようにしましょう。
臨月に入ると、横になっていてもつらいものです。
そのうえ赤ちゃんの胎動や、頻尿などで夜中に目を覚ますことも多いでしょう。
でもそんな不自由さもあとわずかです。昼間、気分転換をかねて散歩をするのもいいでしょうし、お昼寝の時間を短めにしてみましょう。
とにかく神経質にならないのが一番です。
体に何も異常を感じなくても、子宮口が開いていたり、妊娠のための頻尿ではなく膀胱炎の始まりだったりすることもあります。
妊娠中の定期健診は、体の異常を治療するためだけではなく、妊娠の経過や赤ちゃんの成長を調べたり、本人は気付かない、または妊娠に影響しないと思っている体の変化から、注意すべきことを見つけるなど、医師にとっても妊婦にとっても大切な確認の場なのです。
妊娠中を健康に過ごし、異常を早めに発見するためにも、面倒がらずに定期健診を受けるようにしましょう。
妊娠後期に入ると、乳頭から分泌物が出る人も少なくないようです。
これは、赤ちゃんのためにおっぱいを出す準備ができてきた証でもあります。異常ではありませんので安心してください。
お湯をしぼったタオルでふいたり、シャワーで洗い流すなどして、常に清潔にしておきましょう。
初めての出産であれば、今まで未経験のことだけに、恐怖心や不安感を抱くのは当然のことです。
無事に赤ちゃんが生まれるか、陣痛の痛みに耐えられるか、頭の中でいろいろ考えてしまうのでしょう。
案ずるより産むが易し、ということわざがありますが、まさにその通りです。
お産は太古の昔からくり返されてきたことです。多くの女性がこうした不安を持ちながらも、無事に出産してきているのです。
あなたのおばあちゃん、お母さん、これから出産を迎えようとしているあなたも同じです。
漠然とした恐怖感がなくならないなら、何が怖いのか、どこが不安なのかを具体的にして、ひとつひとつ解消していくのも方法です。
赤ちゃんが無事に生まれてこれるか、心配ですか?
赤ちゃんの発育や、あなたの妊娠経過が順調かどうかは検診のときに医師が診ていますよね。
お産が始まるのがちゃんとわかるだろうか、急にお産が始まって病院に間に合わなかったらどうしよう、と心配していませんか?
初産の場合には、分娩までに時間がかかるのが普通です。お産の始まるサインが出てから、落ち着いて入院すれば大丈夫、ちゃんと間に合います。
家族や友人の中に、出産時に何かトラブルを経験した人がいたのでしょうか?でも、その人に起こったことが必ず自分にも起こるとは限りません。お産はひとりひとり違うものです。たとえ、あなたのお母さんが難産だったとしても、お母さんの体型や体質がすべてあなたに受け継がれているわけではないのですから。
呼吸法やリラックス法が、本番できちんとできるか心配ですか?出産のときには、医師や助産師、看護師などがそばにいて、出産がスムーズに進むようリードしてくれます。
腰痛やおなかの張り、足のつけ根の痛みなど、体の不快症状が気になっているのでしょうか?妊娠、出産にともなって、今までなかったような体の変化があると思います。でもこれは赤ちゃんをおなかの中で育て、産むために変化するのであって、決して病気ではありません。不快症状のほとんどは、出産後にはすっかりおさまっていたり、改善されていることが多いものです。
陣痛の痛みに自分が耐えられるかどうかが不安なのでしょうか?陣痛の痛みは、赤ちゃんが出てこれるように、子宮が収縮するから起こるのです。痛みの感じ方は人それぞれですが、決して耐えられないほどのものではありません。そして、ある程度の強さの陣痛がなければ、3キロもある赤ちゃんを産むことはできないのです。でも、それがすごい痛みをともなうとは限りません。リラックスして、なるべく緊張しないように準備をすることも大切です。
やみくもに痛い、こわい、と思い込まずに、赤ちゃんと出会うための道のりなんだ、と考えましょう。
このように、不安をひとつずつつぶしていくことによって、だんだん自信がわいてくることもあります。
自分に与えられた、子どもを生む力を信じて、リラックスしてお産に臨みましょう。
赤ちゃんが生まれたら、出生届を出さなければなりません。
苦労して考えた赤ちゃんの名前は、この用紙に記載することになります。
出生届は、戸籍法により、赤ちゃんが生まれた日から数えて14日以内に提出しなければなりません。
土日・祝祭日を含めて数えますので注意してください。
ただし、14日目が役所がお休みの日に当たったり連休中の場合は、休み明けの日まで延長されます。
出生届は、市区町村役場に提出することが義務づけられています。
現在の居住地の役場とは限らず、1.親の本籍地、2.親の住民票がある地、3.子どもの出生地、4.親の滞在地、のいずれかとなっています。
出生届の用紙は、役場の戸籍係の窓口に備えてあります。また、病院や産院にも用意されています。
出生届は、通常、赤ちゃんの父親または母親が行います。
ただし、法律では、出生届の「届け出義務者」が 決められており、両親以外の者でも届けることができます。
名前は、気に入らない、画数が悪い、などの理由で簡単に変えられるものではありません。
一度戸籍に記載された名前は、家庭裁判所に「名の変更許可」を申し立てなければなりません。
改名するための労力や負担を考えると、改名しないほうがよいに越したことはありません。
名前はその子に一生ついて回る大切な無形の財産です。
一度つけた名前は変更できないと考え、慎重に選ぶ必要があるといえるでしょう。
お七夜は、赤ちゃんが無事生まれたことを喜び合い、これからも健康に育ってくれるように願いを込めてお祝いします。
7日目といえば退院の日、無理せず内輪でささやかに祝うだけでも十分ですよ。
また、7日目には命名も行います。命名書は、奉書紙を使いますが、市販の命名書もあります。
神棚の中央にはるのが慣例ですが、床の間やベビーベッドの近くなど目立つところにはってあげればよいでしょう。
出生届(生後14日以内)を出したら取り外します。
退院すると、育児という大変ですが楽しい仕事が待っています。
慣れないうちは、さわるのもちょっぴりこわいと感じる人も多いと思いますが、毎日くり返すうちに徐々に慣れていきます。
赤ちゃんにもひとりひとり個性があって、よく泣く子もいればそうでない子も、母乳やミルクを飲む量もそれぞれです。
それぞれの赤ちゃんに合ったお世話の仕方をお母さんが見つけていくことが大切で、育児にこれが絶対というマニュアルはありませんよ。
新生児はまだ首がすわってないので、首の後ろを手のひらでしっかり支えてあげるのがコツです。
赤ちゃんが泣くときはいろいろ理由がありますが、抱っこしてほしいという意思表示の場合もあります。
「抱きぐせがつくのでは」と心配する人もいますが、他に泣く理由がなければ、赤ちゃんは抱っこしてほしい、と呼びかけているのです。
どんどん抱っこしてあげましょう。
赤ちゃんは、できれば母乳で育てるのが望ましいものです。
しかし、人によっては母乳の出がよくなかったり足りない場合もあります。
そういう場合は、乳児用ミルクを飲ませても、栄養的には問題ありません。
愛情をもって飲ませれば、ミルクでも十分コミュニケーションはとれます。
ただ、母乳は赤ちゃんが吸うことで出がよくなるので、あきらめずに吸わせる努力を続けてください。
母乳のいい点は、
・糖質、たんぱく質、ミネラルなどの栄養が新生児に適したようにバランスよく含まれている
・消化吸収が良い
・病気に対する免疫抗体がふくまれている
・乳首を吸われることによって、お母さんの子宮の回復を促す
・赤ちゃんは乳首を吸うことによって将来のそしゃくの練習をする
・授乳を通じてお母さんと赤ちゃんの肌の触れ合いがはかれる
・手軽に授乳でき、衛生的かつ経済的
などです。
最近は紙おむつの品質も良くなり、また価格も下がってきたので、布おむつと併用している人も含めると、ほとんどのお母さんが利用しているようです。
紙おむつの利点は、おしっこがもれないこと、通気性にも工夫がありむれないことなどです。外出や夜間などに重宝するでしょう。
ただ経済的に考えて時と場合によっては使い分けてもいいでしょう。赤ちゃんのおしりにあてたときの感触は、布おむつのほうがいいようです。
赤ちゃんの肌はデリケートです。布でも紙でも、ぬれたら取り替える、を基本に、こまめにかえてあげましょう。
新生児期の赤ちゃんは一般的に、うんちの回数が多いものです。
回数が多くても水っぽくても下痢ではありませんから心配ありません。
反対に2~3日に1回の赤ちゃんもいますが、この程度なら便秘ではありません。
注意が必要なのは、形や回数ではなく色です。健康的なうんちの色は黄色や緑色です。
白っぽかったり、真っ赤や黒いうんちのときは、病気の心配がありますので産院で診察を受けましょう。
ただし、生まれてすぐの黒いうんちは胎便なので問題ありません。
あお向けで寝かせるか、うつぶせで寝かせるか、それぞれにいいところがありますが、これから赤ちゃんを育てるときには、あお向け寝にしましょう。
乳幼児突然死症候群という病気とうつぶせ寝との関連がとりざたされるようになったからです。
これは、寝具によって口や鼻をふさいで起こる窒息死とは全く違うもので、脳の自律神経系の異常が関連しているようですが、まだくわしい原因はわかっていません。
赤ちゃんが起きているときにお母さんが見ているところで一時的にうつぶせにさせるのは、運動にもなりますからかまいませんが、終わったらあお向けに寝かしましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんは、授乳のとき以外は寝てばかりいるもの、と思っているお母さんもいますがそんなことはありません。
長時間続けて眠る子もいれば、ちょっと寝てすぐに起きる子もいます。
まだ昼と夜の区別もなく、睡眠時間が定まらないことが多いのです。
睡眠中にちゃんと呼吸をしているかどうかは、おなかのあたりが動いているかとか、顔の色がいつものピンク色がどうかを見ればすぐにわかります。
赤ちゃんの平熱は大人より高く、37度前後あるのが普通です。
おっぱいを飲んだり、お風呂の後などは、37度5分ぐらいになることも多いのです。
まずは、赤ちゃんの平熱を知っておきましょう。
熱が出たというのは、38度以上のときです。逆に36度以下など、体温が低すぎるのも心配です。
熱が出たり低い場合はもう一度測りなおしていつもと違うなら、診察を受けましょう。
簡単に確認できる方法は、「飲んだ後に寝てくれるか」「授乳間隔があくか」を調べることです。
それでも不安というときは、2週間を目安に、医師に体重が増えているか調べてもらうこともできます。
または、ご自宅の体重計を使って、おっぱいを飲む前後に体重を量り、飲んだあとに体重が増えているか調べてみましょう。
赤ちゃんのげっぷには個人差があり、出さずに気持ちよさそうに寝てしまう子もいますが、それも大丈夫です。
あまり神経質になりすぎないようにしましょう。
また、げっぷと一緒におっぱいやミルクが出ても少量ならば、心配ありません。
一般的なげっぷの出し方は、赤ちゃんをたて抱きにして背中をトントンする方法です。
それでも出ないときは、座布団などで少し上体を起こして寝かせましょう。 しばらくたて抱っこをするのも1つの方法です。
まずはおっぱいがたりているか、おむつは替えたかをチェックして、それでも泣くときは、部屋が暑すぎたり寒すぎたりしていないか確認しましょう。
赤ちゃんが泣く理由をすぐにおっぱいと結びつけてしまうのは、悪循環になってしまいます。
泣くのはおなかがすいているときだけではないので、ほかの理由も考えてみましょう。
でも、赤ちゃんは泣くことが仕事。
毎日だと大変ですが、あまりイライラせずにお母さんはリラックスを心がけましょう。
指しゃぶりは、赤ちゃんのトレードマークともいえる代表的な行動の1つです。
「吸う」ことは生まれつき知っていて、3ヶ月くらいになると自分の指を口にもっていくようになりますが、これは自分の指を認識し始めた証拠です。
そこから始まる指しゃぶりは、癖というより精神的な安定を求める行動といわれています。
そのスタイルや頻度も個人差がありますが、どの場合もけっして異常な行動ではありません
無理に指をはずさせたり、叱ったりするのは逆によくありません。
1~2歳くらいには自然になくなりますので心配ありません。
赤ちゃんのつめは小さく、しかもすぐに伸びてきます。
赤ちゃん専用のつめきりグッズもいろいろ市販されていますので、試してみるのもいいでしょう。
また、お風呂あがりはつめがやわらかくなるので、そのまま寝かしつけて切るのもいいでしょう。
最初のうちは無理をせず、自分で切れそうなところを切ればいいですので、深づめなどに気をつけましょう。
赤ちゃんがつめで顔をよく傷つけてしまうようなら、寝ているときはミトンをはめてあげましょう。
生まれて間もない赤ちゃんは、昼と夜の区別ができません。
それが2~3ヶ月ごろになると、昼間に起きている時間が長くなり、おっぱいやミルクも一度にたくさん飲むようになります。
首がすわるころには昼夜の区別ができ、おなかのすき方も規則的になってきます。
まだ、生活リズムができていない間は、少し長い目で見てあげましょう。
赤ちゃんは昼も夜も同じ感覚で泣きます。お母さんの我慢も必要です。
あとは、布団が重くないか、部屋は適温か、ミルクはたりているかなどを確認しましょう。
赤ちゃんの入浴時間を早めると効果があるかもしれません。
お母さんの乳首の場合、タイミングが大切です。
赤ちゃんの口がカプッとはまるまで思いっきり奥まで入れてください。
お母さんが自分の乳房に手を添えて、赤ちゃんの舌の上にのせてあげましょう。
乳首は吸われることで出てくるものです。哺乳びんの乳首の場合、乳首の形はあまり関係なく、慣れが必要です。
少しずつでも飲めているようならそんなに心配ありません。
げっぷができていないときや飲んだすぐに寝かせると出るのは「いつ乳」といって、これは心配ありません。
飲んだあとは上体を上げ、安静にしておきましょう。
吐く量が多い「吐乳(とにゅう)」は、心配なら一度診察を受けましょう。
ばい菌がたまる乳首は、離乳食が完全に食べられるようになるまで消毒をしましょう。
また、夏場や口の病気があるときは必ず消毒するようにしてください。
5ヶ月ころになれば、洗浄したあと軽く熱湯をかけるだけでも大丈夫でしょう。
人見知りは、早い子で6ヶ月、平均8ヶ月くらいで始まる子が多いようです。
今まで誰が誰だかわからなかった赤ちゃんが、お母さんと他人の区別を認識している証拠で、精神的な発達の大きな目安になります。
個人差はありますが、成長するにつれて直りますので、発達段階と割り切りましょう。
お母さんはあまり気にせず、大人同士で仲良くしていれば、その様子を見て、赤ちゃんも安心すると思います。
動き回る赤ちゃんのおむつ替えは、メリハリをつけてしましょう。
おむつはすばやく取り、おしりはきちんとふく、このあとは少し自由にさせてお母さんは後片付けをしてしまいます。
そして、おむつをつけるときは一瞬ですばやくつけてあげましょう。
骨盤をぐっと押さえるのがすばやいおむつ替えのポイントです。
赤ちゃんにテレビを見せるときはお母さんと一緒に見ましょう。
テレビを子守にすることはせず、語りかけて親子で楽しむようにしましょう。
一日中ずっとテレビがついている状態はあまりよくあり
誤飲事故にはとにかく注意をしましょう。
口の中に入れて危ないもの、のどに詰まるような小さいものは、床上1メートル以内には置かないでください。
ただ、口に入れてなめることは、発達上大切な行為なのでやめさせないで見守ってください。
初めは無理に食べさせたりしないで、毎日根気よく、機嫌がいいときに与えるだけで大丈夫です。
食べないようならミルクで栄養を補ってあげましょう。そのうち、本当におなかがすいたら食べるようになりますから、あせらず気長に構えましょう。
食事そのものが嫌なのではなく、かたさや感触が嫌で食べない子もいます。
ベビーフードを参考にしてみたり、こだわりなく応用の幅を広げてみましょう。
ベビーカーが嫌いなのは、お母さんの抱っこのほうが好きだからです。
スキンシップの意味合いも込めて、できるだけ抱っこしてあげましょう。
荷物の多いお出かけのときなどは大変ですが、抱っこひもを使ったり、飲み物を飲ませて落ち着かせたりする手もあります。
心配しすぎは禁物です。
ぶつけたり、転んだりしながら、赤ちゃんは歩けるようになっていきます。
お母さんは必要以上に心配しすぎないで、ちょっとしたけがはするものだと思って見守ってください。
ただ、けがには防げるものとそうでないものがあります。
転んだり、ぶつけたりしたときに床に危ないものがないよう、しっかり事故防止をしましょう。
赤ちゃんが成長し、いろいろなことに興味が出てくると、食べることも遊びの1つなのです。
おなかがすいている最初の5分はスプーンを出せば口を開けますから、すばやく食べさせるといいでしょう。
遊んでしまって食べないときは食べなくてもいいのです。
おなかがすけば食べるようになりますから、おっぱいやミルクにあまりたよらないようにしましょう。
遊び食べはまだこの時期はやめさせることは考えなくてもいいでしょう。
ただ、食事の時間にはけじめをつけて30分あるいは1時間たったら、食器を片付けましょう。
卒乳は1才を過ぎてから考え始めるもので、早すぎるのはよくありません。
食事が1日3回、量もある程度食べられるようになって、栄養の3分の2以上は食事によってとれているようなら、赤ちゃんも準備ができているでしょう。
ミルクの子はまず哺乳びんをコップに替える努力から始めましょう。
おっぱいの卒乳はどちらかというとお母さんの問題です。お母さんの決心しだいで実行できます。
やると決めたら、強い信念でやめましょう。
赤ちゃんの幸せを考えるとよくありません。
両親に仲良く見守られることが赤ちゃんの幸せにつながります。
夫婦関係が悪いのは、赤ちゃんにもよくありません。
赤ちゃんは親を見て育ちますから、よい夫婦関係を保つようにしたいですね。